人によって香りへの反応は変わってきます。
ある人には良い香りなのに、ある人は頭が痛くなることがあります。
また、美味しい匂いがするとお腹が鳴ったり、嫌な匂いを嗅ぐと気持ち悪くなったりしますよね。
匂い、香りというものは、大なり小なり自律神経が関わってきます。
鼻の奥にある嗅上皮というところで、香りは受けとられます。
そして、その情報を嗅神経が、香りの情報を判別する嗅球という脳の場所に伝えられます。
その情報を情動にも深く関わる大脳辺縁系に伝わり、視床下部にある自律神経中枢に伝わるのです。
その結果、自律神経反応を起こすと考えられているようです。
つまり自律神経が乱れている方や交感神経が過敏になられている人は、香りに過敏になってしまうという事になります。
レモンやグレープフルーツの香りは交感神経を活性化して元気にさせる効果があり、ラベンダーの香りは、交感神経を抑え、副交感神経を優位させて、からだをやすめ、消化作用を上げ体力の回復に役立つ可能性があるようです。
ラベンダーと同じような働きがあるのが、生姜なんです。
生姜の場合、交感神経を抑えて、胃に関係する迷走神経を促進させる働きがあります。
迷走神経は内臓に大きく関わる神経だと言われています。
生姜は、温かさを感じる受容体に働きかけ、温かい感覚を起こさせます。同時に、冷たさを感じる受容体にもはたらきかけます。
よく、生姜は冷えに有効だなどと言ってますが、体を温める作用がなかったりします。
生姜を熱処理した場合、「ショーガオール」ができ、これが、体を温める成分になります。。
生姜を熱処理した「乾姜」に含まれるようです。